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2006年8月31日 (木)

夏の終わり

夕方の5時半、西の空はオレンジ色。

カナカナがときおり鳴いて降るような油蝉の声。

今日は、私たちを入れて3軒だけ宿泊のようだ。

最初に木々の揺れる音がザーッとしてから涼しい風がワーッとおしよせてくる。

カラスがひとしきり騒いで急に静かになった。

懐かしいひぐらしの声。 耳を澄まして聞いていると幼いころの、夏の日が

甦ってくるような、、、、。

私の桜の枝でカナカナが細い声で鳴くと、今度は答えるように乾いた大きな

声が鳴きかえす。

6時過ぎ雲が青銀色に変わり風もピタリと止み、今度はつくつくぼうしが鳴き

だした。  トンボの黄昏飛翔がしばらく続き、今日も、いつもと変わりなく

お山の一日がおわってゆく。。。。

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2006年8月26日 (土)

里山

森に添うようにして可愛い棚田が5,6段。 畑と牧草地と 5軒の農家。

犬が合計4匹と、10頭ほどの乳牛。 あとは里山の住人たち。

週末に登ってくる山荘の者たちを里山のみ~んなが快くうけいれてくれる。

なかでも お世話焼きのじっちゃんは、それはもう、親切に山荘地内の朝

夕の見回りをかかさず 雑草の抜き方からキュウリの作り方まで手取り足

取り指導してくれるありがたい存在だ。

時々外でお茶をしながらじっちゃんの昔話を聞かせてもらう。

海軍時代の思い出話を聞くのも楽しみの一つだ。

もう、同じ話しを何回もきいているけれど。。。

トンビの舞う空を眺めながらこの、お山には心安らぐ魔法の風が吹いて

いるんだなあ、、、体で感じるひとときだ。

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2006年8月15日 (火)

ある日われにかえった

汗水たらして死にものぐるいに働いた幾年月

数年前のある日、ふっと我れにかえってあた

りをみわたせば、すでに子供たちは社会に

巣立ち、だあれも居らずすっかり白髪頭の

お爺ちゃんになってしまった我がダンナと

疲れ果てて女を忘れた?私が髪振り乱して

いるばかりでした。。。

そのとき、つくずく思ったのでありますね。

ああ。。一人でゆっくりできる自分だけの

場所が欲しいと。。。

小さな山のてっぺんあたりに杉と雑木の

森と林があり、山荘が10数軒点在する。

そんな一角に山桜の大木1本だけ残し

小さな小屋をたてた。

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そこから一人しずかさんの寂風荘だより

ははじまった。

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