雑草に埋もれて、、、
手入れの行き届いていない杉林はじめじめと暗く、下草がヒョロヒョロと生えている。
折れて落ちた枝や、葉が積もり空を吹き通っている強風もこの林の中まで届かない。
昔は良く手入れされていただろうに、近年は林業に携わる若い人達も少なくなって
しまったという。 里山も高齢化のため生活に不自由になると、お年寄りは町へ移
住してしまい人口が減る一方だという。
無人となった廃屋は、あっというまに雑草に覆いつくされ、傾いて最後は所在さえ
も定かでなくなってしまう。
実さい、この里で出会うおじいちゃん、おばあちゃんたちは朝から晩まで草刈を
している姿をよく見る。 雑草は刈り取っても、その、すぐそばから生えてくる。
体を休める時はきっと、寒い冬の間だけなのかもしれない。
そんな姿を見ながら「下界」から登ってくる 一人しずかさんは、なんか、申し
わけないナア などという後ろめたい気持ちになってしまう時がある。
自然の中での暮らしは気のむいた時だけやってくる人間には心地良いかもし
れぬが、その、場所だけで一生生活する人達には、時として大変厳しく辛い
ものだろう。
ネオンや、深夜でも明るいコンビニなど、見ないと淋しいなどと思ってはいけない。
居酒屋で、しみじみ熱燗などやりたいなーなんて思う私は、とっても真の里山人に
なりきれないかもしれぬ罰あたりものですね。
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