ああ 上野駅
♪就職列車に揺られて着いた
遠いあの夜を思い出す 上野はオイラの心の駅だ
くじけちゃいけない人生が、あの日 ここからはじまった・・・
わたしは、昭和でいえば丁度、まんなかあたりの生まれで、豊かさとは無縁
に過ごしてきたように思う。 秋田県と岩手県の県境に位置する雪深い辺地
で、小学校から中学校 そして、汽車に乗って町へ出て、高校の寮に入って
学生生活を過ごした。 その頃は、中学を卒業すると大半の友達が集団就
職などで東京や、その他の地へ出て行ってしまうことが多かった。
まだ、雪の残る三月、涙で友人を見送った思い出がある。
先日、歌手の、井沢八郎さんが亡くなったけれど、この方の歌った ああ上野
駅 の歌を聞くと今でもあの頃が思い出されて涙ぐみそうになる。
十五歳といえば、まだ幼く、親元を離れてどんなに心細く、不安なことだったで
しょうに、、。わたしの級友たち、先輩たちは、方々に散って、精一杯、今も、
元気に暮らしているんだろうなあ・・・わたしは、現在、温暖な静岡県に暮らして
いるが、今でも、わたしを育ててくれた思い出深い彼の地、 花輪 女平 は
心の駅 ときめて折々懐かしんでいる。
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