実はホットした
八月十五日 終戦記念日
この日の記憶は幼なかった自分には、ほとんど残ってない。
親戚の人、という数人の男女が、暫く一緒に祖母の家で生活
したこと。 皆で、大きな鍋の雑炊を、言葉少なに啜ったこと。
ある日、夜になってから、表の戸口に大きな体をした兵隊さんが訪れた。
この人が私の、復員してきた父親だった・・・
背中に背負ったリュックの中から、氷砂糖のような岩塩がでてきたので
みんな、ちょっと舐めては賑やかく笑った夜を不思議と、今になって思い
だす。 この日からまた、両親にとって厳しく辛い毎日の始まりだった。
翌年 私は紙で出来たランドセルを背負って、小学校の一年生になった。
母が後に言うには・・・良く聞き取れないラジオで終戦を知ったけど、多く
の人が心から 終わって良かった と喜んだものよ。
戦争は全ての人々の運命を不幸にする。平凡で幸せだった家族の生活
を奪ってしまう。 決してしてはいけないもの。
終戦記念日には改めて、心に誓う・・・
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