母を訪ねて
十一月三日 グループホームの母を訪ねて
新幹線 犬山線 タクシー と乗り継いで二時間近くかけて、久し振りにホーム
に入居している母を訪ねた。
朝晩、冷えるようになってきたので毛糸のベストやひざ掛けなど、何枚か用意
して持って行った。
丁度、お昼のご飯の時間だったので母の部屋で待っていると職員の方に伴わ
れて母がニコニコしながらやってきた。
「 あれまあ、近所の人? 悪いねえ、近くに住んでいるというだけで来て戴いて
ほんとに済みません・・・」 と言う。
ベストやひざ掛けをあげると、そんなことして頂いては申し訳ないと、受け取らない。
それでも、そのうちに「有り難うございます。温かそうな服だこと」 と言って受け取
ってくれた。 一緒に行った主人には、「 さっきから似てる人が居ると思ったら○
○だったのお。 奥さんは居るんでしょ 」・・・なんて。
最後まで娘の私を分かってくれなかった・・・涙 涙
帰る時、手を振ってさよならをしてくれた。
ニコニコしているその姿を見て、最後までシッカリした頭をもっているご老人も居る
というのに、何故、私の母は。。。と、情けがなく、悲しい、悔しい思いでいっぱい。
帰り、又、電車に乗り、本当に何年もしていなかったお墓参りもしてやっと帰宅した。
暖かい 文化の日 の一日、少しは親孝行の真似事でホットしたような気分 (^_^.)
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コメント
私の場合は、涙なんて流さない。
川柳をひとつ
認知症 初めてみえた 母の愛
これまでは、ときには憎まれ口で罵りあった仲だが、
今は、なんと温かい笑顔のことか・・
初めて母の愛を感じたような気がする。
ところで・・
いったい、私を誰と間違えているのだろう。
投稿: 逸民 | 2007年11月 4日 (日) 15時15分
>この頃は 私も時々 認知症
母がシッカリしている時、一度詳しく
聞いてみたい事もあった。
そして一度、なにはともあれ 心から
自分の親に向かって ありがとう と
お礼が言いたかった。
それが残念、今言ったって 「他所の
人にお礼なんか言われる義理はない」
なんて言われるでしょ。
あの、ばあさんのことだから(*^_^*)
投稿: 一人しずか | 2007年11月 4日 (日) 16時03分