美しきもの 日本の秋
秋は、夕暮れ。 夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、
烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、
飛び急ぐさへ、あはれなり。 まいて、雁など列ねたるが、
いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにもあらず
・・・・・・・・・
田舎とはいえ、山の見えない混みいった小さな町では、雁の列が渡ってゆく姿
など見たくても見ることが出来ないですよね
昔 子供の頃 空をV字形になって飛んでゆくたくさんの雁の群れを良く眺めた
ものでした 子供心に晩秋の黄昏時は何故か寂しい心持がしたことを思いだし
ます 枕草子の春 の段も好きだけど この秋の情景が一番わたしは好きです
| 固定リンク
コメント