あまりの暑さに
原話を惜しげもなく語り与え、
柳田民俗学を支えた佐々木喜善の
生涯が語られている
遠野物語 を開くと「この物語はすべて
遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり。」
多分、郷土に伝わる伝説や伝統文化 などを調べて収集している郷土史愛好家
などに聞いて生まれた物語なんだろう・・・ と気に留めたこともなかった。
そして、柳田國男自身もくまなく自分の足で聞き歩き、集めて「遠野物語」が生まれ
た・・・と思い込んでいた本なので、なんだか心からガッカリした というか、スッキリ
しない思いに駆られてしまった。
土俗研究にたずさわりながら、象牙の塔の奥深く住む(役人)学者は、他人の血
「研究成果」を吸って肥える。
という、やりきれない気持ちを持つようになった、自分が努力をして集めた物語
を惜しげもなく提供した 佐々木 鏡石(喜善)の葛藤と没落していく暮らしぶり
を読むにつれて、やはり、何時の世も力のある者の勝ち ということになって
いるものなのか? やりきれない。 学者として恥ずかしくはないのか?
と嫌な気持ちになり 素晴らしい「遠野物語」が色褪せてくるような~~~
佐々木鏡石君より聞きたり と一言断りを入れて自分のものにした柳田國男は
やはり立派な土俗研究家なんでしょうかネ
きのう、きょう と、あまりの暑さに
今年初めてのクーラーを使用・・・
読書三昧しました
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コメント
蓮の葉の上の河童一人しずかさんの最近作ですか?
可愛いですね、又ほかの作品も見せてください。
投稿: tabibito | 2010年7月26日 (月) 17時57分
>tabibitoさま
味のあるカッパでしょ?
ナカナカ時間がなくて陶芸もできません
作品がいくつかまとまってから窯入れですからね。陶芸も一度、じっくり習ってみたいものです。 (先日のテーブルはやはり、チェスの盤と駒置き台でした。)「インドの部屋に飾ってあったでしょ?と言われ、アァそうだった と思い出しました。やはりお部屋に合わないと値打ちがないですね。駒もちゃんとありました。
投稿: 一人しずか | 2010年7月26日 (月) 20時46分