夜風に吹かれて・・・
日中の暑さが嘘のように、南から北へ涼しい風が時おり吹き渡っていました。
お月様は立て半分、久し振りに煌々と晴れた空に輝いておりました。
昔、住んでいた借家にソックリな、小さな平屋の古い家。カーテンの中に橙色
の灯りが感じられます。 家族がより添って暮らした、何十年も前の我が家が思
い浮かび、その、お家の方には失礼かもしれないけど前を通る度に懐かしく
チョット立ち止まって眺めます。
アパートの部屋の何処からか、赤ちゃんの泣き声がしてきます。
赤ちゃんの泣き声は、何故か自分にも判らないけど、私を不安にさせて、懐かし
く、切なく、哀しく、ワケのわからない気分になって涙が出てきてしまうのです。
わたしも、赤ちゃんと一緒に泣きたくなってくるから不思議です。
吹き渡ってくる涼しい風に、上着のスソを持ち上げて、または背中を向けて風通し
をして歩く妖しいバアチャンが一人・・・ 徘徊を楽しんだ昨夜のことでした。
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