«  暑く、苦しい八月 | トップページ | 二度目の、のうぜんかづら »

2010年8月 8日 (日)

精いっぱい生きた夏

103   ベランダに仰向けの一匹のセミ

  うつ伏せにしてやって少しして

  見ると、また仰向けに・・・

  力なく足をふるわせて

  もがくようにしていました

数年ものあいだ地中に居て、それから、死に物狂いの脱皮をして、そして狂おしく鳴いて、地上での短い夏を生ききったのでしょうか?

いま力尽きて一生を終えるところでしょうか。
並木の下、公園の木立の下にも亡骸がコロコロ沢山落ちています。
目を上に移すと、おびただしいセミの抜け殻が・・・

104   なんて判りやすい一生でしょうか

  最後は力尽きてコロンと落ちて

  逝けるなんて羨ましいことです

 

 

 

|

«  暑く、苦しい八月 | トップページ | 二度目の、のうぜんかづら »

コメント

蝉の死骸と言うよりも私の近い将来の姿を垣間見ているような気に成りました。
イイのですよ、有る程度思ったように生きてきましたから、
その辺りで野垂れ死にしても悔いは有りません。
かえってサバサバするような気がしますね。

投稿: tabibito | 2010年8月 9日 (月) 13時48分

>tabibito様
ある程度思うように生きてこられたんですか? 羨ましいことです。私は何処で間違ったのか、二十歳で結婚して、学校も青春時代も何もかも中途半端できた感じがします。勝手にやってきたようなものですが、何時も、何か出来たのに自分で道を閉ざしてしまったような焦りや後悔に襲われて苦しい生活でした。結婚が不幸というのでもない、私の子供にしては結構できの良い息子たちにも恵まれていたのに・・・でも、最近諦めたというか、悟りに似た気持ちになってきました。 結果が出たんです。今の暮らし、経済状態が今までの人生の結果だということが・・・人生、精一杯生きて、この程度でした。虚しい気がして仕方がありません。 本心を言うとネセミのようにアッサリ、コロンと逝きたいですよ。

投稿: 一人しずか | 2010年8月 9日 (月) 20時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




«  暑く、苦しい八月 | トップページ | 二度目の、のうぜんかづら »