読みました
芥川賞受賞作の話題の
一作を読んでみました
共喰い 田中 慎弥
正直いって、このような作品は読むのに苦痛です。
大衆小説や週刊誌などで読めるものなら興味本位で終りそうですが、
なまじ、芥川賞などという純文学として読むのには正直重かったです。
汚れた川の様子、繋がれた赤犬、なんだかよくある芝居の小道具じみて
結局、この作者は全体をとうして何を言いたかったのか? と考えました。
物語全体が性だけを強調して生みの母や高校生の主人公 登場する
その他の人物たちが生身の人間に感じられませんでした。
読後に、なんの感動も余韻もありませんでした。
なんだか、後味の悪い作品に思いました。
いっぽう、道化師の蝶 のほうは最初から「何が始まるんだろう・・・どうなる
のだろう? なんだ、これは?」 といった感じで、訳が判らないから読み進み
分からないながら興味が湧いてきて、わたしはこちらの方が好きでした。
道化師の蝶 の作者は円城 塔 という方です。
初めて作品を読みました。 自分のような無学の者にはちょっと無理かな とも
おもいますが。 芥川賞の作品も昔と違って随分趣が変わってきたものだ ・・・
なんて生意気につぶやいてしまいました。 読書もけっこう疲れます。
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