新しい才能?
今年の芥川賞は75歳の女性が受賞されましたね
「生きているうちに見つけてくださいましてありがとうござい
ました」 という受賞の言葉のようでした。
昨年の 「もらってやる」 に比べたら、受賞された黒田さん
の人柄が好もしく、長い間の努力の積み重ねと喜びの深さを
感じました。
直木賞の23歳にも、時代というものをみた思いです。
75歳だから、同年輩の私たちにも判る作品かな? と思うと
大違い。内容は難解だそうで、中には何度読んでも何がなに
やら理解できなかった という感想の知識人?もいらっしゃって
その方は「既成の価値観にとらわれない新しい才能が、世の
中に生まれている証であろう」 といい、嬉しとぞ思ふ。
悲しとぞ思ふ。 と ・・・ まったく凡人の私なんぞ完全に置い
てけぼりだろうから、はなから今回は読まないでおこう と
決心したことです。
昨年の芥川賞受賞作の「供喰い」が映画化されるという
いったい、どのような映画になるものやら 恐ろしい気が
してきます。 読んだ方ならお分かりでしょ?
大島渚の 愛のコリーダ のように受け取る側の感性と
言われるのでしょうか?
蛇足ですが、愛のコリーダの元となった事件の二人は実在の
二人なんですね。 遠縁の者が、その頃、品川駅前で
品川旅館という事件の舞台になった旅館を経営しておりました。
今はもう、姿かたちも残っておりませんが ・・・
不名誉な事件なので、身内だけに密かに語り継がれている
おぞましい話です。
猥褻とみるか、芸術?と受け取るかは受け取る者の感性
によるそうですから難しいものですね。
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