いい人生だった?
連れ合いが7月に数日入院してたとき、話し好きの隣のベッドの
年配の方が わたしに 「おくさん アナタは自分の今までの人生
を振り返って いい人生だったと思いますか?」 と聞きました。
わたし ・・・ 「それなりにイロイロありましたが、振り返って
みて良かったか、あまり良くなかったか ということは まだ言う
ことができません」 と答えました。
「そうですか ・・・まだ お若いからこの先がどう展開するか
わかりませんからね~」
わたしはね、学校を出てすぐ銀行に勤めて支店長で停年をし
ました。 ソリャアイロイロありましたよ。
と始まって、仕事の手柄話、苦労話 結婚から現在住んでいる
お屋敷の話まで、延々と語り始めました。
結局 支店長を務めた輝かしい現役の日々が精神的な支えに
なっているようです。
退職してしまえば支店長も一介の営業マンも皆同じですよね。
でも、いつまでも昔の肩書きに縋って それを機会あるごとに
ひけらかす男性というのが多いような気がします。
肌寒い風に吹かれて歩きながらフト思い出しました ・・・
アノ方は今頃病も癒えて普通の暮らしに戻っているでしょうか。
いつも誰かをつかまえて自分の話を聞かせているんでしょうね。
きっと、話して 自分のしてきたことを他人に認めてもらって
仕事の出来た人 人生の成功者だと褒めてもらいたい?
唐突にそんなことを思い出しながら歩きました。
栃の木の落ち葉がガラガラと風に舞っていました。
大きい葉なので風に舞い散る音も無粋なんです。
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コメント
肩書きをひけらかさなくても、ある程度の管理職にいた人は、本人が意識しなくても少し高飛車の者いいという方緯度になってしまうのは“職業病”みたいな気がします。
投稿: 玉井人ひろた | 2013年9月25日 (水) 19時37分
>玉井人ひろたさま
リタイアすれば皆同じ立場の人達ですよね
長年の習慣が身に染み付いて他人に横柄な態度や
慇懃無礼な物言いをしたり見下したりする可哀相な
人間がいます。結局は人間的なものですよね。
その人の人柄が現れます。飾らない見栄を張らない
謙虚な人は魅力がありますね。
投稿: 一人しずか | 2013年9月25日 (水) 20時21分
私は管理職でもないただの主婦ですが、
それでも、あれやらこれやら
自分なりのストーリーを脚色し、
それにすがって生きています。
でも、秋風に吹かれていると、
その砂の城すら、瓦解してしまいそうです。
その元支店長さんも、夏とはちょっと
心境は変わっているかも?
投稿: 般若苑 | 2013年9月26日 (木) 13時13分
>般若苑さま
退職して高齢になった今 輝かしかった?過去が宝物のように感じられて精神の拠り所になっているんですね。
頑張った男性は特に。 わたしは今カラッポなんです。自分なりのストーリィを脚色して貴女も一生懸命生きてきたのですね。
私もそうです。
砂の城すら、瓦解してしまいそう・・・ズキンときました。ここでは説明できないけれど同じ心境なんです。
秋風のせいで、そんな心境に陥るのでしょうか 笑 痛いほど般若苑さんの気持ちがわかるのです。
お茶みたいなのやってると想像もつかないでしょうが。思い切り吐き出したらスカッとするでしょうねえ
投稿: 一人しずか | 2013年9月26日 (木) 20時37分