あれから何年も過ぎているのに
大型台風のせいで、明け方から降り出した雨が午後になって
烈しくなってきました。
静岡県地方は、深夜から暴風雨圏に入るということです。
夜中の暴風雨は恐ろしくて、また眠れない一夜になりそうです。
衣類の入れ替えと整理をすることにしました。
ありったけの衣類箱をひっぱりだして部屋中に並べ徹底的に
することに ・・・
このさい思い切って処分するものはないかと広げて ・・・
思いがけないものがケースの底のほうから見つかりました。
妹の危篤の知らせを受けて駆け付けた時、着ていたニット
の上着でした。
十数年も前のことです。 あのとき、午前中に病院へ着いて
妹を見守りました。
西の空が赤く、むらさきに 十二月二十九日の夕暮れは
怖いほどに美しい空でした。
妹の意識が、寄せては返す波のように何度もいったりきたり
しているとき 呼びかけた私の声に応えて一度だけ手を握り
返してくれました。
いまでも あの夕焼けが鮮明に思い出されます。
あのとき着ていた洋服を、大切にしまってある自分の気持ち
がわかるような気がします。
いつまでも名残惜しく仕舞っておかないで処分したほうが・・・
イエイエ 形見とおもって、再び着てみようか?
洋服を前にながいこと迷いました ・・・そして再びもとの位置
に仕舞いこんだ私です。
あの頃は、私も若かった。 なのに、ずいぶん地味な服を着て
いたものですね。
茶系のニットの洋服は、驚くほどしっかりしています。
デザインも田舎くさいけれど、今着てもおかしくないかも。
どうしよう ・・・・
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コメント
妻が仕入れた知識によれば「買って1年着ない服はその後も着ない」だそうです。
そう言いながらも捨てられないのも事実です
投稿: 玉井人ひろた | 2014年10月13日 (月) 18時14分
>玉井人ひろたさま
十数年!もしまってあったのです。
台風がくるというので雨戸を閉めた二階で、この
洋服を発見して思わず涙ぐんでしまいました。
切なくて せつなくて。私だって老い先短い
身だから、いさぎよく処分したほうがいいですね。
奥様が言われるように、そういうものだと分かり
ます。本当にそうですね。
投稿: 一人しずか | 2014年10月13日 (月) 19時02分
一人しずかさんと妹さんは、「美人姉妹」として育ったのでしょうね。
収納のプロが、「捨てろ、捨てろ」とさかんに言いますが、引き出しを開けると、思い出が部屋中に散乱してしまい、容易なことではありません。
投稿: 般若苑 | 2014年10月16日 (木) 19時45分
>般若苑さま
目をつむって思い切らないと結局また、元の場所へ
仕舞いこんでしまう。 こうしてまた死蔵ですね。
終活など、親の家を片付ける子供の苦労とか、
好き勝手な記事を目にする昨今なので私も少しは
ナンテ思うのですが・・・貯めこむのが好きな性質
で、綺麗な箱なども一杯なんです
投稿: 一人しずか | 2014年10月16日 (木) 20時17分