若葉のような娘
日が暮れたころ、孫むすめから突然 「今から行ってもいい?」 と
電話があって、一泊することになった。
年より二人だけの暗い家の中が急に明るくなったような一夜だった。
翌日、新幹線で帰る彼女を駅まで送って行った。
改札口を通って、階段の途中で振り返って手を振る娘。
登り切ってまた、振り返って手を振って ・・・ ぱんぱんに膨らんだ
黒いリュックを背負った姿が見えなくなった。
姿が見えなくなっても暫く立っていた私は、、、 突然思い出した。
そういえば、彼女の母が、結婚したばかりの頃、一人でわが家に
やって来たことがあった。
あの時も、今日とまったく同じ場所で同じように手を振って別れて
行った。、
あれから20数年たって、母とその娘の全く同じ場面。夢みたい。
孫娘は女の子としては、一風変わった海洋生物の研究等を学んで
いる娘だ。
若いということは、それだけで素晴らしいとおもう。
柔らかい若葉がグングンと育って枝を広げていくような勢いを
感じさせる。
この穢れをしらない、ひかり輝いて愛くるしい、この子の幸せを
神に祈りたい気持になってきた。
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