幾つになっても我が子は我が子
現在は、台北で仕事をしている長男が旧正月の休暇をとって
一年ぶりにわが家にやってきました。
久しぶりに出会っても、生来が無口な長男は特別な話をするでもなく
また、同じく無口な連れ合いと語り合うわけでもなく、それでも和やか
な雰囲気で過ごして、そして帰っていきます。
長男は台北、その家族は埼玉県、そして私たち二人が住む静岡県と
離れています。
つい数年前には次男までインド駐在で家族全員が離れ離れでした。
現在は同じ市内に次男が戻ってきてなんとなく安心感を憶えますが。
二人の息子が大学進学で家を出ていき、夫々が就職をして社会人
になるまでが自分だけの子供として、誰がなんと言おうと気が済む
まで思い残すことなく可愛がってやろう などと、自分勝手に思い込
み、生き甲斐としたバカな母親でしたね。 私は ・・・
男の子は結婚したら、もう我が子であって我が子じゃない
子離れできない、べたべたの親にだけにはならい と決めました。
ところが ・・・最近になって、一年に一度訪れた長男が帰っていくと
なにか、無性に寂しく感じるようになりました。
今回は特に、連れ合いが弱くなってきているので来年は元気な姿
で会えるのか と余分な心配をしてしまいました。
たぶん、長男は何も言わなかったけれど、一年ぶりに出会った
父親の弱った姿には驚いたのでは?
これが、海外でなくて地続きの日本に居てくれれば、安心感も違っ
てくるものを・・・
アメリカとちがってまだ台湾だから ものは思いようだけども。
高齢になってくると、どうも考えが後ろ向きになっていけません。
長男が初めて私の元を離れて一人暮らしを始めたとき、私は
ご飯は食べたか? 不自由をしていないか? などと、それば
かり心配で、暫くの間思い出しては泣いていたものでした。
まったく、バカな母親でしたが、それはごく短い間のことでした。
結婚した時も、覚悟していたので平気でしたのにネ
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コメント
お孫さんの萌ちゃんも一緒で、とても楽しい家族旅行だったのですね。でも、宴の後というか、楽しいことの後は、独特のさびしさもありますね。
私は、よかれと思って気遣ったことが、ことごとくうるさがられることが多いです。
投稿: 般若苑 | 2016年2月14日 (日) 19時42分
>般若苑さま
私もそうなんですよ。気を使っているのに煩がられたり
眉を顰められたりしてショックです。男の子は聞かないと
多くを語ってくれません。この度もジックリ、しんみり
話すことも無く帰ってしまいました。せめて、お父さん
が心配だ くらいは言ってくれたら、どんなに嬉しかった
ことか。 判ってくれないもんですね。
投稿: 一人しずか | 2016年2月14日 (日) 20時12分
「柴田トヨ」さんの詩集を思い出しました
投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月16日 (火) 08時24分
>玉井人ひろたさま
柴田トヨさんて、おばあさんの詩人でしょ?
前向きな考えの人から見たら可笑しいでしょうね。
ひろたさんは、親と暮らしているから、こんなバアチャン
の気持はちょっと理解できないでしょうね。お母さんに
優しくしてあげてネ(そういえば、いつも優しく労わっていましたね)
投稿: 一人しずか | 2016年2月16日 (火) 14時59分