誰かがそこに居るとおもってしまった
何気なく見上げた天井に、明るくキラキラしたものが輝いて
いるのを見つけた。
窓がある西側は庭木がうっそうと茂る築山になっているので、
この部屋は昼間でも暗いのだ。
天井のキラキラは少しゆらめいて妖しいプリズムのようだ。
なおみちゃん ・・・ あんたなの?
そんなはずじゃないこと判っていても、つい、聞いてしまった
あの、暮れも押し詰まったある日の夕暮れ時、妹を看取った
瞬間、天井と、それに続く窓の夕暮れの空を見上げたとき
バラ色に赤く、青く、金色の空が今まさに暮れていくところだった。
妹が漂ってその空に昇っていくような錯覚を感じたのだった。
あの時を思い出す虹色の光の塊り。
・・・ これは、ちょっとオーバーかな? 愚かな自分に我ながら
呆れる。
原因は・・・これでした。
ベタの水槽に西陽が当たっていた。
日陰で地味なベタも光があたると、こんなに美しくなる。
水槽にあたった西陽がプリズムの役をしていたのだった。
一瞬でも妹を思い出してあげて、あのこ喜んだろうか。
「姉さん いい年して相変わらずじゃない?」 と笑っているだろな。
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コメント
一人しずかさんがとっさに感じたということは、やはり、妹さんからのメッセージですね。
私も、数年前、墓参りに行く途中、風が吹いて、砂が舞いあがりました。その時、なぜか夫がやってきたと感じがしました。こんなふうに書くと、仲の良い夫婦だったみたいですが、それは違います。
投稿: 般若苑 | 2016年5月 6日 (金) 10時28分
>般若苑さま
なぜか、そう感じる瞬間があるんですね。
説明はつかないけれど・・・
風が吹いて砂が舞い上がった時・・わかる気がします。
仲の良い夫婦って、私は本当にしません。ダッテ育ちも
環境も違う別個の人間が一生飽きもせず仲良しで暮らす
なんて嘘くさいですよ。こんな人間だったのかって
一緒に居る時間が長くなって初めて判ることも多いこの頃の私です。
投稿: かあさん | 2016年5月 6日 (金) 15時02分
当らずとも遠からず、じゃないでしょうかね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年5月 6日 (金) 20時19分
>玉井人ひろたさま
??亡き人の気配を感じることが?
それとも、仲良し夫婦が嘘くさいということが? 両方ともか・・・
ひろたさんには、このような経験はありますよね。
きっと、感じる人じゃないかと思ってますから。
投稿: 一人しずか | 2016年5月 7日 (土) 20時19分