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2016年9月22日 (木)

暗い仕事場は淋しそう

くのあいだ、見に行ってなかった小さくて古びた仕事場。

今は物置がわりに、不用品や使わない物を隅っこに置いてある。

古い工具が残っていたりチエンブロッグがまだ、二つばかり
下がっていたりする。
それらを眺めると、元気で働いていた数年前が蘇ってくるような。

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向かいのメッキ工場に来た大型トラックか、奥の金属加工工場
に入って来たクレンが付いたトラックかが、雨よけの小さな屋根
を引っ掛けたと見えて、ひどく壊れ、スレートの壁にまでポッカリ
大きな穴が開いてしまった。

その時の現場を見たわけではないので苦情も言いに行けず
穴はあいたままになっていた。

最近の台風の影響による大雨が、おそらく大量に吹き込んだ
であろう ・・・内部から確認すると、何の変りも見つからないが。

サテ ・・・いつまでも、この建物をこのまま放っておくわけには
いかない。

更地にして駐車場でも作り老後の暮らしの足しにしようか。
それとも、最後に老人ホームに入る時売り払って入居金に
しようか。

いよいよ真剣に考えておかねば。よりよい判断がつかない
状態になってしまう前に。

何もかも任せられている私には肩の荷が重いけれど、
最後の仕事をしっかり片づけなければならない。

なにはともあれ、まず、壊れた屋根と壁の大穴の応急修理
はしなければ。  気が重いことがまた一つ増えてしまった。

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2016年9月12日 (月)

お人よし

    ねぇ 聞いてほしいことがあるの。たまにはお茶しない?

暫く出会ってなかった昔なじみが言うので、明日買い物をしながら
落ち合うこととなりました。

お互い便利なように大型スーパーのお茶屋にしたのです。

そして、今日、時間になっても彼女の姿が見えません。
もしや? 今まで何度かすっぽかされた経験があるので
念のために電話した。

「いま何処にいるの~?」 と。

エェ~? 何処って、、、ごめん ごめん 急な用事ができて
行けないんだわ。  またにしてェ~

わたし、逆上しそうでした。

なのに ・・・「アラ いいのよ  わたしも用事ができちゃったから」
と心にもないことを言ってしまった。

じゃ 悪いネ またね~  と、彼女。

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またなんか無いよッ  いい加減にしてよね

もうアンタの気まぐれには絶対乗らないヨ 
私をなんだと思ってんダ  長い付き合いだけど昔からこんな
感じで何回ドタキャンされたことか ・・・・
わたしから先に声かけたことなんか無いんだから。

自分の気分のいいときだけ遠くから私を見かけると寄って来て
「ネエ ネエ 聞いてよ 誰々が酷いのよ。悔しくってぇ~」

とか、何処かつれて行ってよ。あのステキなママの処へ行こうよ

など、甘えてすり寄って来てわたしを利用するのね。
昔は「我がまま、気まぐれなヤツだな」 と思いながらすり寄って
きたときも邪険にすることはなかった。
年下のせいもあったし、次男が同級生だったし・・・ネ

以前 何かの集まりの時、偶然会場でバッタリ出会ったことが
あった。

アラ 来てたの? と話しかけたら、彼女、ハッキリと私を無視
した。 そして、隣に居た女性をともなって離れていったのね。
その時 なぁにあれ? と呆れたけれど、数日して出会ったら
ネエ ネエ~ と、あの時の態度なんか忘れたように近寄って
来た。

コンチクショウ (なんて下品な  )
彼女にもハラがたつのだけど、それ以上に自分が情けなくて
・・・なんだか惨めなわたし。

あれこれ考えたけど、今度出会ったら、適当にあしらって
おこう。

そういえば、知ってる女友達って、大なり小なり似たところ
があるような。

イヤと言えない自分が悪い。 相手に気ばかり使っている自分
が情けない。
歳をとったんだから、もう他人のご機嫌取りはやめて
自分のペースでやっていこう。

お天気が悪い時は呼んでも返事もせず、挨拶もしない隣人みたい
にできたら気持いいかも。  そうしようっと。

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2016年9月 6日 (火)

愛されているんだね と見苦しい枯れた雑草

この夏は、何回登って来て雑草取りをしたことやら。

取っても取っても、途方に暮れるほど元に戻って伸びている憎らしい
雑草たち。

この間は、取り残した一角に除草剤を撒いてきた。

あれから何度か雨が降って、除草剤も効いただろうな と思ってた。

行ってみると、、、確かにクスリが効いて草は茶色になっていた が
・・・   除草剤は、きれいに草取りをした後に撒いておくものだ と
後悔した。  枯れた草は汚くて周辺の緑の中で見苦しく目立っていた。

秋深くなったら、もう一度きれいに草取りをして、それから念入りに
除草剤を撒いておくとしよう。
そうすれば、来年の春には雑草も芽吹かないのでは?

そうそう、ナデシコの咲く場所は避けなければ。

Photo

さっきまで家の中で,鳴きっぱなしのチョビちゃんの声が
しなくなっていた。

青年に叱られて大人しくなったのか? とおもっていたら
暫くすると、いきなりデッキで鳴き声が。

デッキの隙間から顔をだしてチョビが呼んでいる。

青年がデッキからチョビを抱き上げて渡してくれたので受け取る
と、チョビはビッショリ濡れていた。

チョビちゃん お風呂いれてもらったのね。

気持よかったね~  と、目をのぞきこんだら慌ててチョビは
目をそらしたけれど、その目はウットリ優しかった。

濡れて、地肌の見えるチョビをダッコしてたら、青年なりに
チョビを可愛がり、大切に世話をしている。チョビの幸せがこちら
にも伝わってくるようで、なんだかジンときてしまった。

チョビは心底から青年を信頼していることが良く判るし・・・

青年とチョビは幸せ?なんだな と安心した。余計なことだけど。

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2016年9月 1日 (木)

毎日使っているお箸のこと

お店の食器売り場や、漆器展などの催しで見かける美しい塗箸。

 

気が付けば、今の自分のお箸は、もう長いこと使用しているようだ。
輪島塗の細身で軽く、箸先が鋭いと感じるほど尖って それが
とても使いやすく、魚など食するときにはとっても便利なのだ。

 

 

むかし、北海道、港町出身という知り合いと食事を一緒にしたとき、

 

自分の魚の食べ方は、誰にも真似できないほど綺麗だと自負して
いたが、アナタの魚の食べ方も見事にきれいですね。
お互い魚の骨格標本のような食べ方ですナ。

 

と言われたことがあった。

お箸のせいばかりじゃなくて、子供のころから魚を日常的に食して
いたせいじゃないかと、私はおもうのだが、、、ここでサテ、弟や姉の
魚の食べ方はどうだったか?と記憶を探っても思い出せない。

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箸というものは、他人の使用しているものを見るのはあまり気持のい
いものではないが、ちょっと失礼して、下の茄子の箸置きを枕に
しているものが現在使用中の私のもの。

そら豆を枕にしているものは、島根に住む古い友人が贈って
くれたもの。

茄子枕の私の箸などとは格がちがう若狭塗の重厚なものだ。

生まれ月がきたら、この新しい箸を使わせてもらおう ・・・

洗って手にもち、試しに薄く切ったキューリの一枚をつまんで
みた。

だけど ・・・箸が太くて重い。  指が疲れる気がする。

太い箸を持って指が疲れるとは、おかしな話だとは思うが。

慣れればいいかもしれないが、しっくりいかない感触は我慢
ができない気持がする。

また、丁寧に洗いなおして念入りに拭き上げて外した和紙の
帯をまき直し、元の箱へそっと納めて引き出しへしまった。

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      今まで 誰にも話したことは無いけれど。

赤い箸をみると、ほんとうはなんとなく恐ろしいきがしてくるのだ。

もう、10年近くも昔に、女帝のような義姉が亡くなった折に
山盛りの白ご飯のてっぺんに、二本の真っ赤な箸を突き刺して
あったのを見た。

故人が日常に使用していたその真っ赤な塗箸は真夏の強い
陽にあたってテラテラと光って見えた。
その色に私は分けも判らずゾッとしたのだった。

きっと、言葉にできない真底にある曲がった心情が反映したのか
も ・・・  

その当時の複雑な心境はブログの中に今も残って眠っているだ
ろうが。

なのに、何故、今現在自身が赤い箸を使っているのか?
考えれば、矛盾したおかしな話なのだが。

良く自分でも判らない。

いちど思い出すと脳裏から離れなくなってしまう。

・・・あした、赤色でない新しい箸を買いに行ってこよう。

つまらないことが急に気になって拘る変な自分がいる。
思いついたら即実行をしないと落ち着かない自分が厄介だ。

お箸のことから思いがけない話にとんでしまった。

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