季節の贈り物
今年のお山には、キノコが多いような気がします。
ヒラヒラと、つわぶきや野菊の花に舞っているかなり大型の
蝶がいっぴき。
ユッタリ羽をうごかしています。
少し開くと赤レンガ色のもう一枚の羽根が
これが、きっと渡りをするという蝶なんですね。
名前は ・・・ あかすじたては? テレビのニュースで見たのに
名前を忘れてしまいました。
きょうは、久しぶりにK夫妻に出会いました。
奥さんが 「わたしネ アルツハイマーになっちゃったのよ」 と
いいました。
冗談でしょ? ううん ほんとうなの。バカに物忘れをするし
いろんな失敗をするので自分でも変だと思って入院して検査
したら、ヤッパリそうなんだって ・・・
傍にいるご主人が私の目を見つめて頷きます。
入院した時、どんな検査をしたか記憶に無くて、自分の
話したこともすぐ忘れるの。
でも、いいのよ。主人は、わたしのお父さんか兄さんの
ようで頼りになるから、わたし何にも心配してない。
彼女はわ、たしに自分の亡くなった母親や叔母の話を長々と
語るので聞きながら、ヤハリ以前の彼女と何処か違うものを
感じました。
グルグルと話が回って、また同じ処の話に戻るのです。
彼女の髪に雑草のくっつきむしがからまっていました。
それを取ってあげながら、上着にくっついている種も取って
あげました。
自宅のほうへも遊びにきてね。
何回もそう言ってサヨナラをした姿が目にうかぶのです。
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