月日が過ぎるのを早く感じます
もう12月に入ってしまいました。
なんだか、あっというまに歳をとっていくような気がしてなりません。
ことしは、いろんな出来事が身の回りに起きました。
冠動脈のバイパス手術をした、高齢の義兄が、手術が
済んでも目が覚めず、二度と再び以前の暮らしが叶わない
身となってしまいました。
オペ室に入る直前まで正気でいて「行ってくるよ」と手を振った
義兄です。
執刀した医師の説明を聞いて、姉が「主人は廃人になってしま
ったということなんですか?」 と悲鳴のような声で問うたら、
「現在は廃人とは言いません。 植物的状態と言います」 と
医師は答えたそうです。
姉は、認知症気味だったけれど、それを機に混乱して症状が
重くなってしまったようです。
毎日、意識のない夫の頬を撫でて、「おとうさん おとうさん」
と声をかけに病院通いをするようになりました。
なんでもいいから、元の夫に戻してください 何度もそう言って
泣き、「私は何もかも失ってしまった」と、私に電話をかけてきて
また泣くのです。
どうしてこんなことになったのか? 何が原因なのか?
素人の者には難しくて判らないのです。
世の中にはわけのわからない、理不尽なことが起きることも
あるんですね。
しょっちゅう訪問して姉を慰めて身の回りの世話もしてあげたい。
思うばかりで、イザとなれば、私も自由のきかない身です。
身軽に動けない。 もどかしい思いばかりが募ります。
あれから、二か月近く過ぎました。
人間 いくら泣いても、不思議なもので、その状態に少しずつ
慣れてくるものなんですね。
それとも、認知症は、物事を忘れやすい というのがかえって
救いになるのか、姉は時々、明るい話し方をするようになって
きたのですが、また、それが私には辛いのですねえ。
これ以上悪い事が起こりませんように、と願うばかりです。
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コメント
恐ろしいことですね。 お義兄様は、医師から、「やらないと大変なことになる」と言われて、バイパス手術を受けられたのでしょうか?
お姉様も心細いし、一人しずかさんも、ほんとうに気がかりですね。
投稿: 般若苑 | 2016年12月 3日 (土) 17時35分
>般若苑さま
二晩ほど夜中に胸苦しさを憶えて受診したところ、即入院、数日かけて検査をし、結果、バイパスか、ステントの手術のどちらかを選択させられてのオペでした。
それまでごく普通の生活をしていたんですよ。
85才の高齢で体力的に不安もあったと思いますが、患者や家族は専門的な知識もなく、緊急と言われれば担当医を信頼するしかありませんよね。これらの状況を見て、自分のもしもの時のことを考えておかねば と心底実感しました。
それにしても・・・なぜ?と家族は割り切れませんよね。
投稿: 一人しずか | 2016年12月 3日 (土) 19時41分
それは空しいことですが、なんとしても願うしかないのです。
それ以上の事しか言えないですね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年12月 4日 (日) 08時12分
>玉井人ひろたさま
姉や、近くに住まって世話をしている弟のやりきれない悔しさが判ります。
世の中には思いもかけないことが起こるのですね。
投稿: 一人しずか | 2016年12月 4日 (日) 19時39分