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2017年9月12日 (火)

羨ましくて妬ましくてよけい落ち込む私がいる

連れ合いの幼馴染が久しぶりに遊びにきました。

小学生からの親友なので70年以上の付き合いですね。

おたがい ○○ちゃん と、今でも呼び合っています。

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その友人の元気なこと!

昔から遊び好きな人ですが、80歳を超えたいまでも
競艇へ行き、奥さんやジャン友、クラスメートと旅行三昧
しています。

「○○ちゃん 出て歩かなきゃ駄目になるぞ。

筋力落ちて歩けなくなるよ。今度女の子たちと日帰り
温泉行くから一緒に行こうよ」ナンテ誘ってくれてます。

・・・ でも、連れ合いは、とっくに筋力も思考力も何も
かも衰えて 一日を夢見ごこちで暮らしております。

遠くなった耳で半分ほど相手の話を理解して?
ニコニコしているばかりです。

・・・ 決心して 思い切って、打ち明けました。

認知症の診断をされて、この頃はデイサービスへ
通っていること。 判断力、思考力も衰え、物忘れが
ひどいこと。 ハッキリしている日もあるがボンヤリ
している日は、まるで宇宙人みたいだということ。

「うん。以前から危ないな と思っていたけどやはり
そうかネ でも、年相応ということもあるし、ワタシだ
って似たような症状もあるし、○○ちゃんみたいな
秀才は、そんな病気にはならないと思っていた ~」

連れ合いがトイレに行ってる間に話しました。

もう一人、同じように認知症になっている同級生が
居ます。そのかたは大分進んだ症状で、奥様が
大変苦労をしているそうです。

「奥さんも大変だネ 時々○○ちゃんの顔を見に
くるからね。何か力になれることがあったら言ってヨ」

と、幼馴染は言ってくれました。

帰るとき、駐車場まで連れ合いと見送りに出ました。

友人は「また来るからね」 と、大きな新車に乗って
帰って行きました。

連れ合いはニコニコと手を振って見送りました。

わたしは、もう来ないで欲しい と正直思いました。

Photo

ワタシ・・・なんだか悔しくて 情けなくて 哀しくて
何とも言えない気分で、連れ合いを憎いと思って
しまいました。

あんなに、あの人は元気なのに、何故、よりによって
ウチの人ばかりが・・・ と。
自分が、こんなに私に嫌な辛い思いをさせているのに
一向に気にすることも無く、幼児のようにすまして
いるのです。

私は、まるでこの人の母親のように毎日混乱しながらも
身の回りの世話を焼いているのです。
朝から晩まで ・・・ときには発狂しそうにもなって。

それ相応の事今まで、この人からしてもらったことが
あったかしら? ナンテ時には恨めしくもなりながら。

その日の夜の散歩時にはまん丸のお月さまを見上げて
泣きながら歩きました。
自分という人間は、心が狭い 人格がなってない と
反省しつつ わけの分からない嫉妬心か惨めな気持ち
に勝つことができませんでした。

連れ合いの、この病気は治ることなんてない、この先
増々進行して私を苦しめるんだからと、改めて目の前
が真っ暗になる気持ちで萎えてしまいました。

あれから数日たって、また何時ものように自分の
気持を立て直し? ました。
カッチリフタを閉めたようなものです。
悪い癖で、おりおりフタが外れてしまうのですがね、、、、

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コメント

 旦那様は、デイサービスに機嫌よく通っていらっしゃいますか。旦那様が人一倍明晰だった頃を知っているだけに、一人しずかさんは、「どうして?」というもどかしい気持ちになられるのでしょうね。
 私の夫が病気の時、突然夫の同級生が数人で見舞いに来られたことがありました。懐かしさの反面、元気な友人たちを見るのは複雑な気持ちでもあったようでした。気持ちのタイミングが合えば、お見舞いは嬉しいものですが。
 一人しずかさんは、結婚以来、ずっと旦那様を支えてこられたのだから、誰も「心が狭い」などとは思いません。

投稿: 般若苑 | 2017年9月13日 (水) 19時48分

>般若苑さま
デイでは、スタッフの方々が主人を名前で呼んでくれると、気を良くしてるんですよ(笑)

普段は明るくを心がけているんですが、つい、こんな時もあって私の涙を見るのはお月さんだけですね。
般若苑さまの労わりの言葉はしみじみ有難いです。普段は主人の事を話すことはないので身近の人たちでさえも気づいていないようです。
今頃 主人のクラスメートたちの話題になっていることでしょう。なんせ、病気とボケの話が好きな年代ですから。

朝がた肌寒くなってきましたね。冷えて体調を崩さないよう、お気をつけくださいね。

投稿: 一人しずか | 2017年9月13日 (水) 21時08分

人格者や心の広い人ばかりだったら、戦争などは無かったでしょう。
皆、五十歩百歩ですよ。

投稿: 玉井人ひろた | 2017年9月14日 (木) 20時49分

>玉井人ひろたさま
どす黒い醜い僻みで自分ながら恥ずかしく思います。

月を見てなくのは晩酌の名残もあってですね 
人間の心理と言うものは複雑なものです。
何にも無かった時には、そんな感情は湧かなかったのに・・・

投稿: 一人しずか | 2017年9月15日 (金) 20時18分

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