自分がこんなに弱い人間だったなんて
迷って 迷って 100年分も頭を使って考えました。
住み慣れた自宅で暮らすのが、連れ合いにとっては一番安心な
こととは、誰が考えても分ります。
一か月以上病院へ通って、看護師さん、ワーカーの方、介護経験
の方などプロや、同じような状態の入院患者の保護者の家族など
奥様やご家族に話をたくさん聞くことができました。
高齢所帯でどちらかが介護が必要になった場合の事情や現状など
、今まで考えたことも無い厳しい現実を初めて知って、途方に暮れる
想いで落ち込みました。
鬱になっていたようです。食事も喉をとおりませんでした ・・・
そのくせ、疲れ果てて夜は死んだように眠れるのが不思議でした。
早朝 ふっと目覚めて、またまた思いがいったりきたり ・・・
つれあいを、このまま施設に転院させる自分は薄情な人間か。
自宅介護では、 奥さんが倒れてしまう、 どんなにサービスを
利用しても一緒に居る家族の負担や心労は大きい。
プロに任したほうがいい。 勿論患者の状態にもよるが
共倒れになったら子供たちがより以上に大変なおもいをする。
頭が痛くなるほど、毎夜、毎日考えました。
施設に入所させるということは、けっして人の道に反することでは
ない。引け目や負い目を感じることではない。
だいいち、そんなふうに考えるってことは、介護に携わる人たちに
失礼でしょ。あの人たちはプロですよ。
安心して任せなくてどうするの?
時間や気持ちに余裕ができたら、毎日でもご主人に会いにゆけば
いいと思う。奥さんが元気なのが一番よ。
おりにつけて励ましてくれた看護士さんやワーカーさんたち。
・・・・ そして、施設入所を決心した私です。
ですが、この世界の現実を嫌と言う程知りました。
希望する、本人により良い施設を と思ってもないのです。
無いのではなくて、入所希望者が多すぎておもったように
選ぶことができないのです。
民間の高額のシニアハウスや、介護付きの施設は入居費用
が高額で、先の見えない将来には資金の不安があって誰にで
も入所できるものではありません。
あぁ~人生 結局お金なんだなぁ~ 現実を嫌と言う程実感。
院内の相談センターの計らいでようやく自宅に近い施設に
入所できることになりそうです。
同じ状況におかれている知り合いになった奥様は、施設は
経費がかかってわが家では無理、どうなるか分からないが
自宅に帰るしかない と言い、もう一人の方は自宅から遠い
施設しか空いてないということで、退院を迫られているので
そちらへ行くしかない と話していました。
私なんか、自宅の近くになりそうで本当に運がいいのかも。
悲しいけれど、諦めの心境で施設入所の衣類の支度を
始めました。
諦め 悲しい なんて言葉はイケナイ。
でも、言葉では言えないくらい複雑な気分なんです。
下着やパジャマやシャツを必要量選んでは切なくて泣きます。
車いすに敷くクッションも買いました。
寝ていて、膝や腰に当てるクッションもビーズの柔らかいものを
買ってきました。
我が子を送り出す母親の気持ちみたいです。
我が子の時は希望に心も弾んでいたものでしたが ・・・
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コメント
ご主人様は、骨折の後の状態はよくなられましたか?
一人しずかさんが、これ以上、おひとりで抱え込むのが無理なのは、みなさんがおっしゃる通りです。公的サービスを利用するのに、引け目を持つ必要はないと思います。
近い施設が見つかってよかったですね。相談センターでは、それぞれの状況に合わせて考えてもらえるのですね。
投稿: 般若苑 | 2018年4月 7日 (土) 15時27分
>般若苑さま
骨折の治療は二週間で終わるのですが、肺炎など
あったので長引きました。高齢なので一年ぐらいしないと
完璧じゃないそうです。ただ、歩行がしっかりできなくなりました。
車いす移動で常に見守りが必要となりました。
加えて認知症も進んだようで・・・
せめて、それが無ければまだしも。施設入所してどうなるか
これ以上悪い事がおこらないように祈るしかありません。
クヨクヨしたって、なるようにしかならないですね。
投稿: 一人しずか | 2018年4月 7日 (土) 22時30分
わたしは、わが家の墓地に行き何時間か一人で自問自答しました。
誰に相談しても、けっきょく最後は自分自身の決断ですよね。
諦め’じゃなく、開き直るしかないとおもいます。
こういうことに100%の正解なんて、ありません
投稿: 玉井人ひろた | 2018年4月 9日 (月) 11時26分
>玉井人ひろたさま
つい、この間までノホホンと愚痴を言いながら気楽に過ごしていたのに。 思いがけない展開になってパニック状態でした。
最後の決断は、やはり私しかありませんでした。こうなったら、ひろたさんの言われるとおり開き直って進むのみですね。
良く考えたら、主人だってプロの方たちに見守ってもらったほうが気が楽かもです。
良い年をして意気地のない私でした。ようやくお腹が空くようになってご飯を食べようと思うようになりました。もともと食べることが好きだからアット言う間に体重が戻りそうです
投稿: 一人しずか | 2018年4月10日 (火) 22時13分