今さら泣いてもネ
午後 表の扉をガチャガチャさせてる人が居るので、見たら
私より年下ではあるけど、話が合う気の置けない友人でした。
むかし、取引のあった大手の会社の支店で事務員さんをして
いた彼女とは、フット思い出したときに出会い、お茶をしたり
時には居酒屋やスナックに遊びにいったり(今より若い時)
付かず離れずのお付き合いが続いています。
彼女も、私の夫より4か月先にご主人を亡くされています。
さっそく庭先から居間にあがってもらいお茶しながら近況
報告しあいました。
話は、自然と亡くした連れ合いのことになり、もう、、、
介護の苦労話から、最後の看取りのときのようすまで。
彼女の話を聞きながら、自分の時と重なって、もう涙、涙
話してる彼女も涙で そんなに辛いなら語らなきゃいいのに
と痛ましく思いました。
一年も過ぎて、もうソロソロ慣れて来たのに、時々フラッシュ
バックのように、あの時の情景が浮かぶのよね。
どうしようもなく苦しく切なくて、一人で何度こっそり涙する
ことか ・・・
私はあの時、たった一人で看取り、遺体となった主人を綺麗にし
てくれている間、広~い薄暗い病院のホールの片隅で、葬儀屋に
連絡を入れ、それから次は、、、と妙にシンとした頭で段取りを
考えていました。
そこへ、顔見知りの介護士の男の子が通りがかり(後で考えたら
私の様子を見に来てくれたようだ) その子に 主人がさっき
亡くなったのよ お世話になりました と、言ったのをしっかり
何故か覚えているのです。
そんな自分のことも浮かんできて、彼女と二人で大泣きしてし
まいました。
子供に「お母さんは泣かないね」と言われ、泣いている暇が
無かったと答えたんだよ というと、彼女が 私と同じだよ
娘が、やっぱりお母さんは気が強くて可愛くない と言った。
その泣かない、可愛くない母親の私たちは、手を取り合って
夕方まで思い切り泣いて、話して、最後はいつものように笑って
やっとスッキリして、彼女は帰っていきました。
どうだっ! 私らだって泣くときもあるんだぞ。
彼女家のお墓は、本当に偶然で、私の家の一列斜め前だったのです。
数年前 分譲された小さな小さなお墓ですが、しっかり者の彼女は
ヤッパリちゃんと用意してあったんですね。
私と同じ頃に・・・
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