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2019年9月25日 (水)

今さら泣いてもネ

午後 表の扉をガチャガチャさせてる人が居るので、見たら
私より年下ではあるけど、話が合う気の置けない友人でした。

むかし、取引のあった大手の会社の支店で事務員さんをして
いた彼女とは、フット思い出したときに出会い、お茶をしたり
時には居酒屋やスナックに遊びにいったり(今より若い時)
付かず離れずのお付き合いが続いています。

彼女も、私の夫より4か月先にご主人を亡くされています。

さっそく庭先から居間にあがってもらいお茶しながら近況
報告しあいました。

話は、自然と亡くした連れ合いのことになり、もう、、、
介護の苦労話から、最後の看取りのときのようすまで。

彼女の話を聞きながら、自分の時と重なって、もう涙、涙
話してる彼女も涙で そんなに辛いなら語らなきゃいいのに
と痛ましく思いました。

一年も過ぎて、もうソロソロ慣れて来たのに、時々フラッシュ
バックのように、あの時の情景が浮かぶのよね。
どうしようもなく苦しく切なくて、一人で何度こっそり涙する
ことか ・・・

私はあの時、たった一人で看取り、遺体となった主人を綺麗にし
てくれている間、広~い薄暗い病院のホールの片隅で、葬儀屋に
連絡を入れ、それから次は、、、と妙にシンとした頭で段取りを
考えていました。
そこへ、顔見知りの介護士の男の子が通りがかり(後で考えたら
私の様子を見に来てくれたようだ) その子に 主人がさっき
亡くなったのよ お世話になりました と、言ったのをしっかり
何故か覚えているのです。

そんな自分のことも浮かんできて、彼女と二人で大泣きしてし
まいました。

子供に「お母さんは泣かないね」と言われ、泣いている暇が
無かったと答えたんだよ というと、彼女が 私と同じだよ
娘が、やっぱりお母さんは気が強くて可愛くない と言った。

その泣かない、可愛くない母親の私たちは、手を取り合って
夕方まで思い切り泣いて、話して、最後はいつものように笑って
やっとスッキリして、彼女は帰っていきました。

どうだっ! 私らだって泣くときもあるんだぞ。

彼女家のお墓は、本当に偶然で、私の家の一列斜め前だったのです。
数年前 分譲された小さな小さなお墓ですが、しっかり者の彼女は
ヤッパリちゃんと用意してあったんですね。
私と同じ頃に・・・

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2019年9月14日 (土)

夜中にお月見をしました

夕ご飯のあとで、一度 福ちゃんを抱いて庭に出て、

きれいなお月さんでしょ? と見せたけれど、福ちゃんは
暗がりの辺り、いつも来る猫ちゃんの気配が気になって空なんか
見ようとしませんでした。

もっとも、犬の目には月がどのように見えているのか分かりません。


Photo_20190914150301

日中の凄まじいような暑さも、どうやら峠をこしたようで
朝夕は、ほんとうに、ほんとうに、涼しい風が心地よく感じられる
ようになりました。
そのぶん、また冬があっという間にやってくる ということですが。

一年一か月近く、連れ合いの遺骨は我が家に居ます。

あんなに帰宅を望んでいたのですから、49日です、一周忌です と
簡単に家からしかるべき場所に移すのも、なんだか申し訳ないと思った
のです。

まだ体力のあるうちは、「 何か食べるものが欲しい 」
お腹が空いた、食べ物をください おやつが食べたい・・・
お寿司や刺身が食べたい としきりに訴えていた連れ合いも、日にちが
過ぎてゆくと、そんな気力もなくなって、一口の水さえ口にすること無く
枯れるように逝ったのでした。

そんな状態を最後まで見なきゃいけなかった私は、せめて最後くらい
砂糖水のひとさじでいいから、口にいれてあげたかったと後悔したり
・・・そんなことがあったので、毎日遺骨に、お刺身や、時にはお寿司
など、そして何時もの我が家の味の晩御飯などをお供えしてきました。

おとうさん もう、いっぱい食べたよね。
おやつも、果物も・・・イヤというほど。


二十日過ぎには、いよいよお別れとなります。
今度は、あそこでユックリ休んでくださいね。
さいわい、隣人のご主人や、私の友人のご主人も、もう先にいって
いらっしゃいます。
顔見知りや親しい方たちも居るから、淋しくないとおもいますよ。

今まで、私の思い込みでやってきた感もしますが、私なりに精いっぱい
連れ合いを慰めたくて、この一年やってきました。

深夜 また一人で満月を仰ぎながら これでいいのだ と自分に
言いました。 バカボンのパパみたいじゃないですか 🌕

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2019年9月 3日 (火)

大輪の夕顔の花

まだ陽があって明るい時間だけれど、夕方5時半を過ぎるころ
次から次へと開き始める夕顔の花。

   Img_0547


吹いてくる風も、どことなくヒヤッとして汗ばんだ肌に気持ちがよいです。


   Img_0548_20190903211701


新しく受診するようになった動物病院で、福ちゃんは、心臓に雑音がある と
言われました。
犬も高齢になると、二匹に一匹くらいは心臓が悪くなり、人間でいうと脳卒中
や心筋梗塞などで倒れやすくなる  なので、進行を遅らせる薬を ・・・と
処方されました。

保険が利かないので実費で、ひと月の薬価が一万いくらかにもなります。
大切な、無くてはならない私の家族だから、お金には代えられないと思い
服用を始めたのですが、元気がなんとなく無くなって、本格的に服用が始まっ
てから酷い下痢が始まり、グッタリ横になってばかりの状態になってきました。

この状態で病院へ連れて行くと、さらにお腹の薬が増えるかも・・・と
薬漬けは避けたい ということで、思い切って心臓の薬の服用を独断で中止
しました。

~~~そしたら、二日ほどしたら、お腹の調子が良くなって、元気が出て
きたのです。 それからは、いつもの福ちゃんに戻りました。
散歩友達のアトム君も、咳が出ると受信したら、やはり心臓が悪い と
言われて、薬を処方されたということです。
アトム君はべつに下痢も無く元気なんですが、薬価は一か月分で¥5000
だそうで、病院によって、どうしてこんなに値段がちがうのでしょうか。

いろいろ考えて、せっかく変えた病院だけど、もう行くのをやめよう・・・
病気を治す薬じゃなくて、進行を遅らせる薬なら効くのかどうか分からない。
悪い心臓を治すなら、いくらお金を払っても福ちゃんの為なら服用させるけど。
先生は、確かに「ひどくなるのを抑える 進行を遅らせる薬」と。


9月5日は、福ちゃん12歳の誕生日です。
あまり苦しんだり痛がったりするときは仕方がないけれど、自然に任せて
好きなように生活させたい。
以前の口の悪い医者みたいに私は、やっぱりダメ飼い主なのか ?
高齢になると、犬も人間も、不具合なことがおきてくるものですね。
そんなふうに考えたら無責任だろうか ちょっと迷うのですが。

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