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2019年9月14日 (土)

夜中にお月見をしました

夕ご飯のあとで、一度 福ちゃんを抱いて庭に出て、

きれいなお月さんでしょ? と見せたけれど、福ちゃんは
暗がりの辺り、いつも来る猫ちゃんの気配が気になって空なんか
見ようとしませんでした。

もっとも、犬の目には月がどのように見えているのか分かりません。


Photo_20190914150301

日中の凄まじいような暑さも、どうやら峠をこしたようで
朝夕は、ほんとうに、ほんとうに、涼しい風が心地よく感じられる
ようになりました。
そのぶん、また冬があっという間にやってくる ということですが。

一年一か月近く、連れ合いの遺骨は我が家に居ます。

あんなに帰宅を望んでいたのですから、49日です、一周忌です と
簡単に家からしかるべき場所に移すのも、なんだか申し訳ないと思った
のです。

まだ体力のあるうちは、「 何か食べるものが欲しい 」
お腹が空いた、食べ物をください おやつが食べたい・・・
お寿司や刺身が食べたい としきりに訴えていた連れ合いも、日にちが
過ぎてゆくと、そんな気力もなくなって、一口の水さえ口にすること無く
枯れるように逝ったのでした。

そんな状態を最後まで見なきゃいけなかった私は、せめて最後くらい
砂糖水のひとさじでいいから、口にいれてあげたかったと後悔したり
・・・そんなことがあったので、毎日遺骨に、お刺身や、時にはお寿司
など、そして何時もの我が家の味の晩御飯などをお供えしてきました。

おとうさん もう、いっぱい食べたよね。
おやつも、果物も・・・イヤというほど。


二十日過ぎには、いよいよお別れとなります。
今度は、あそこでユックリ休んでくださいね。
さいわい、隣人のご主人や、私の友人のご主人も、もう先にいって
いらっしゃいます。
顔見知りや親しい方たちも居るから、淋しくないとおもいますよ。

今まで、私の思い込みでやってきた感もしますが、私なりに精いっぱい
連れ合いを慰めたくて、この一年やってきました。

深夜 また一人で満月を仰ぎながら これでいいのだ と自分に
言いました。 バカボンのパパみたいじゃないですか 🌕

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コメント

昨晩の月の明るさは驚きでした。朝晩が寒いわけです

投稿: 玉井人ひろた | 2019年9月14日 (土) 21時05分

 昨晩9時ごろ、暗い部屋に入ったら、東の窓の外がすごく明るく、「あれ、こんな場所に街灯があったかしら」と思ったら、お月様でした。豪華な夜空の晩でしたね。
 旦那様の病気を心配して、食事を注意されておられましたね。一人しずかさんは、旦那様のすべての食事をずっと準備されてからこそだと思います。私の夫は、単身赴任をしたり、夜おそく飲んできたりしていたので、食事に関して、私のかかわりはずっと薄かったです。一人しずかさんは、それだけ旦那様の人生に大切な存在だったということですね。

投稿: 般若苑 | 2019年9月15日 (日) 19時59分

>玉井人ひろたさま
月光は妖しく、美しく、じっと見ていると
怖い感じにもなってきました。あまりにも明るいので何か奇跡でも起こるような…

投稿: 一人しずか | 2019年9月16日 (月) 14時46分

>般若苑さま
贅沢では決してなかったけれど、しっかり食べる人だったので、毎食頑張りました。一緒に食べていたら、私は太ってしまいましたが、主人は変わりなく細身でした。
誤嚥性肺炎を何度も繰り返し、泣く泣く看取りを決心したんですよ。私の意志で決めたので、苦しかったです。
もう一年過ぎたなんて夢のよう。般若苑様には分かってもらえることもあるかなと甘えて?勝手に考えています。

投稿: 一人しずか | 2019年9月16日 (月) 14時57分

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