ヤッパリ泣いてしまった
骨と皮ばかりになっても、それでも頑張っていた福太郎
水曜の日は、スプンからトロミのフードを妙にガツガツと
食べ、その力強さに驚いたほどでした。
それがその夜、私の横で眠っていたのに気が付いたらゾッと
する程の冷たい頭をしていたのです。
テレビを見ている私の傍で、声も上げず動きもせず横向きに
眠ったままで、本当の永眠をしてしまった。
少しまえに頭をチョンチョンと撫ぜたら反応していたのに。
覚悟はしていたけれど軽くなった福太郎を抱きあげて思わず
泣いてしまいました。
気づかない程静かに逝ってしまったことは、有難い、良かった
ことなのに、私が願っていたことなのに、辛くて悲しくて涙が
でてしまうのです。
とうとう私、独りぼっちになった気がして、、、、
もう少し我が家に置こうかと思ったけれど、いくらしても生き
還るわけでなし、諦めて福ちゃんをお山へ葬ろうと、小さな箱
にお気に入りのフリースに包んで納め、車で家を出ました。
枝垂れ紅梅の根元近くに、ヨーキイのトトが眠っています。
細い根や、石など沢山あって穴がなかなか深く掘れません。
お昼過ぎまでスコップと鍬で堀続けてやっと、福ちゃんの
箱がすっぽり入るくらいの穴ができました。
穴へ納める時、もう一度封を開けて福ちゃんの姿が見たいと
おもったけれど、せっかく静かに眠っているのに可哀そうと
心を鬼にして土を被せました。
お山の冬は寒いからと、洋服を着せてやったけど、隣で眠って
いるトトも可愛いセーターを着ているはず。
お兄ちゃん 福ちゃんの面倒見てあげてね。
お兄ちゃんといっても、12歳でトトは亡くなったから、
福ちゃんは14歳2か月だから、26,7歳くらいになっているはず。
御線香をたいて、二人におやつをあげて、そのおやつは、誰も
居ないとき山の動物が匂いで来るといけないから片付けた。
桜の落ち葉が山ほど降り積もって、時々強い風で舞騒ぐ・・・
日暮れてくると余計寂しい里山です。
早く帰らないと日が暮れてしまいます。
後ろ髪を引かれる想いで車のエンジンをかけたときにまた
急に涙が出てしまって、泣きながら山を下りました。
ペットごときで、と思う方もいるかもしれないけど、ペット
は人間以上に愛深く信頼される喜びを与えてくれる存在だと
私は考えるのです。傍に居てくれてありがとう と感謝の
気持ちで一杯です。
私も高齢になってきたから、もう可愛い仔との家族は無理
看取ってやれないもの。
最後まで、いい仔の福ちゃんでした。
家に居ても、まだベッドに眠っているような気がするんです。
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