時よ、止まれ
山桜は、風もないのに盛んにヒラヒラと舞っていて、
車を進める時、道に散り積もった花びらがワ~っと
撒き上がり、なんだか夢の世界に入り込んで行くよう
な気分になりました。
久し振りに晴れた土曜日。
桜の名所は、花見客で大変な賑わいのようですが、
お山は静寂で、チョビちゃんの呼ぶ声がかすかに
聞こえるばかりです。
長い事、チョビちゃんに会ってない。 あの声を聞け
ば元気なようすが判りますが。
まだ幼い感じ。小さい時はなんでも可愛いです。
帰る時、入口にロープを渡しておくんですが、そのロープが、
来る度に杭ごと引き倒されているんです。
まるで、誰かがロープのあるのに気が付かず、車で引っかけて
敷地に入ってる、そんな気がしたけど、こんなに何回もオカシイ。
ロープの位置が低いので、多分イノシシのような物が出入りして
いるのではないか? 気をつけて良く見たら、丸いけっこう大き
な深い足跡のようなものが点々とありました。
小鳥の声を聞きながら、桜の下で熱いコーヒーを飲み、一人静かな
お花見です。
こんな、一人の花見が一番。
花びらを見ながら、 時よ、止まれ、 このまま永遠でもいい。
何時までもこのままで居たい・・・
などと過ごし、やがて名残惜しくお山を下りながら、道わきに
生えているワラビを少し採って来ました。
この位あれば充分。春の香り、味を少し。
帰りに買おう と思った無人販売の筍が、売れ切れて無かった!
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