11月15日 夜 7時過ぎ、久しぶりに散歩に出た。
涼しくて気持ちの良い風が、落ち葉をカラコロと転がせて、時々
福ちゃんは何かに驚いて後ろに飛びすさったりしながらも機嫌
よく歩いている。
昼間の公園は落ち葉でこのようになっていた。
日曜日の今夜は、さすがに人っ子一人居なかった。
公園を一周して、並木通りに出て、風に吹かれながら歩いた。
今日は、七五三の日だわ・・・ この日はイヤでも自分の結婚
した日を思いだす。
お式の前日に、父と口論になって家を追い出されたので、やむ
なく叔父の家に泊めてもらい そこから式場へ叔父たちと行って
ささやかなお式を挙げてもらい、その日限りで実家を出てしまった。
そんなわけで私にも意地があって、どんなに苦しいことがあって
も、父には甘えることをしてこなかった ・・・
長いあいだかかって、自然に行き来できるようにはなったけど。
あれから、きょうで54年も過ぎたなんて ・・・
考えて見れば、自分は幼かった 結婚生活の大変さも知らず
親から離れたい一心で逃げてきたようなものだった。
親から離れて遠い町での就職も駄目 学校は卒業して戻って
きたけれど、息がつまるような田舎が嫌で、両親も煩わしくて
自由になりたかった私だったんだ ・・・
バカなことをしたものだ。 それにしても、54年 自分ながら
よく頑張ってきたものだ。 いろんなことがあったナァ~ と
しみじみ想う。
私も高齢になってしまった ・・・ 今まで、自分自身にとって
心から良かったとおもえることは何?
・・・ そうよねぇ ・・・二人の息子に恵まれたことか?
必死で生活してきたから余分なことを考える暇が無かった。
夜の並木道の落ち葉を踏みながら、とりとめもなく昔のことを
想った。 自分は 今 全部仕事?を終えた。
これからは、今までやりたくても出来なかったことを楽しみたい。
勉強したい。 自分なりにあれこれ夢を描いたけれど、皮肉な
ものに、そんな時になれば具合の悪い都合というものが出来あ
がってくるものだ。 こんな筈じゃなかったのに。
なんだか終わりのない夢をみているようなもんだナ と、つくづく
思う。 いい夢ならいくらでも見たいものだけど、ここまでくれば
自分のこの先の状態がある程度、手に取るように予想がつく。
どんより暗い空には、それでも目をこらすと星がチラチラ と。
どこかで救急車の音と、パトカーのサイレンがしていて不吉な
感じで不安になってくる。
今夜は、福ちゃんはセッセ せっせ と良く歩いている。
可愛い 福ちゃん アンタがいちばん罪がなくて好きだよ。
結婚して54年 夜の散歩でもの想い 人生ってこんなもの
かな。 上を見ればキリがないから 今を幸せと思うしかない?
姉は、きょうで結婚55年 そう、私より一年先の同じ日だった。
父は、私たち姉妹が立て続けに家を出ていくのが、きっと淋しか
ったんだろうなぁ~
親不幸をしてしまったんだ。 今頃気がつくバカなムスメで
御免なさい。
長い間 日記も書かず 書いたらこんな愚痴日記で、どうした
ことかな 今夜は胸がドキドキするんで本当じゃないんダナ
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