懐かしくてつい買ってしまった
昔、むかし、好きだった武田百合子さんじゃないですか!
たしか、彼女の日記は文春に連載されていたと思います。
彼女は、作家武田泰淳の奥さんです。山梨県の富士山麓の
別荘へ東京の自宅から行ったり来たりしているうちに、
山荘に定住をするようになり、夫泰淳の勧めで山荘暮らし
のようすを日記に記すようになった・・・
たしか、その最初のあたりから文藝春秋に連載されたよう
に記憶しております。
彼女のユーモアセンスがあって逞しい、明るい性格が
感じられて好もしい女性でした。
山荘の中まで散って入り込んでくる桜の花びらの情景や、
台所仕事をしていると、遠くから車輪がジャリを踏む
音がして アァ誰かが来たナ と分かる描写などが妙に
印象に残っていました。
地元の人々との交流や、スーパーでの買い物、デッキでの
お茶のようす、友人たちとの飲み会 など、また泰淳さん
の病気のようすなど、何十年も前の話なのに断片的に思い
浮かびます。
結局、百合子さん家族は、その山荘に10年以上も暮らした
のですネ そして、夫の泰淳さんが亡くなって、日記も終わ
ったのではなかったか?
富士日記で、百合子さんが文才だということが解ったそう
です。
作家、武田泰淳、奥さんの百合子さんを知らない方には
なんの興味もないお話でしょうが・・
この本は、校條 剛 という方が書いておられます。
ユックリ、楽しんで読みたいとおもいます。
数日前から、いちばんに、この朝顔が咲き始め
ました。
朝早くこの花を見ると、何故かしんみり淋しく
なってしまうわたしです。
あまりにも、清楚で地味で、儚い風情がそう感じ
させるのでしょうか ・・・
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